WordPressでのブログ運営を始める際に必須のものが「レンタルサーバー」です。
レンタルサーバーといってもいろんな種類があって、どれを選べばいいかわからないという人も多いと思います。
この記事はこんな人に特におすすめです。
- サーバーについて詳しく知りたい
- そもそもレンタルサーバーがわからない
- サーバーで失敗したくない!
この記事を読んで、サーバーの仕組みとレンタルサーバー選びのポイントをしっかり理解しましょう!
サーバーとは
レンタルサーバーを選ぶ前に、まずは「サーバー」とは何かをおさらいしましょう。
「サーバー」とは簡単に言うと、データや情報などの「コンテンツを提供するコンピューター」のことです。
私たちがブラウザ(“Google Chrome”や”Safari”など)で何かを検索すると、サーバーに「要求」がいきます。すると、膨大な情報が保管されているサーバーが、必要な情報を「提供」して私たちのブラウザ上に表示されるのです。
ちなみに、「提供する存在」であるサーバーに対して、その対義語は「要求する存在」という意味で「クライアント」と呼ばれます。
「クライアント」というと、イメージがわきにくいですが、サーバーに対してコンテンツを要求し受け取る側をまとめてクライアントと呼ぶので、この画面を見ているPCやスマートフォンなどがクライアントになります。
「サーバー」= コンテンツを提供するコンピューター
「クライアント」= コンテンツを要求するコンピューター(普段使用しているPCやスマートフォンなど)
さて、サーバーとは「コンテンツを提供するコンピューター」ということがわかりました。
次に「コンテンツを提供するコンピューターって何?」という疑問がでてきます。
これは、普段私たちが使用しているPCとは異なります。なぜなら、サーバーには以下の機能が必要不可欠だからです。
- 休むことなく稼働し続けること
- 複数人の同時アクセスにも耐えられること
- しっかりしたデータの保護やバックアップ
こんな機能は普通のPCには備わっていません。
そこで、私たちが記事やホームページを公開して見てもらうためには別途でサーバーを用意する必要があります。
サーバーの種類
単にサーバーといっても様々な種類があります。
そこでここからは、代表的な4種類のサーバーを紹介します。
1. レンタルサーバー ( 共用サーバー)
レンタルサーバーは、1台のサーバーを複数人でシェアして使います。つまり、サーバーを借りると言う形になります。例えるなら、寮生活のようにキッチンやバスルームなどをシェアしているようなイメージです。
自分でサーバーを持つほどではない、個人ブロガーや個人事業主、中小企業のHP運営などで利用されるケースが多いです。
メリット | デメリット |
---|---|
借りるのに費用があまりかからない すぐに始められる 専門知識が必要ない | 自由な設定変更が難しい 他の利用者のサイトの影響を受ける可能性がある |
2. 専用サーバー
レンタルサーバーは1つのサーバーを複数人で共有しますが、専用サーバーは1つのサーバーを丸々1個使います。例えるなら、マイハウスを持っているようなイメージです。
大量のアクセスが集まる、大企業のHPや大規模なサイト運営者が利用するケースが多いです。
メリット | デメリット |
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安定した運用ができる アプリケーションのインストールなど自由に使える | 費用が高い 専門知識が必要で初心者には難しい |
3. VPS(仮想専用サーバー)
VPSとは、一言で言うと「仮想上の自分用のサーバー」という意味です。
レンタルサーバーと同様に一台のサーバーを複数人でシェアするものの、VPSはサーバーを仮想化して、各ユーザーが専用サーバーを持つような仕組みを作っています。
例えるなら、ひとつの建物にそれぞれの生活スペースをもっている賃貸アパートのようなイメージです。
VPSは、共用サーバーでは動かない特殊なソフトウェアを利用する人や、サーバーの構成をカスタマイズしたい人などが利用するケースが多いです。
メリット | デメリット |
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比較的安価で利用できる 共用サーバーよりも自由度が高い | 専用サーバーに比べると自由度が低い 専門知識が必要で初心者には難しい |
4. クラウドサーバー
VPSが1台のサーバー上に複数の「専用サーバー」を用意しているのに対し、クラウドサーバーは複数台のサーバー上に「専用サーバー」を用意しているようなものです。
そのためVPSと違い、必要な分のCPUやメモリを自由に変更できるという特徴があります。
例えるなら、賃貸アパートを自分好きなように作り替えられるようなものです。
クラウドサーバーは、Amazonやメルカリといった大規模なサービスで使われることが多く、Amazonは独自のAWSというクラウドサーバーを提供しています。
メリット | デメリット |
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使った分だけ費用の費用を払えばいい VPSよりも自由度が高い サーバー構成を自由に変えられる | 専門知識が必要で初心者には向いていない 環境構築の負担が大きい |
初心者はレンタルサーバーを選ぼう
これからブログを始めたい人はどのサーバーを選べばいいか迷うかもしれません。
結論として、ブログ運営はレンタルサーバーを選んでおけば大丈夫です。
その理由は以下の2つです。
- 専門知識が必要ない
- 比較的安価で運用できる
専門知識が必要ない
「レンタルサーバー」「専用サーバー」「VPS」「クラウドサーバー」の中で唯一、専門知識が必要ないのが「レンタルサーバー」です。
サイトのメンテナンスや環境構築などの難しい設定は運営会社が管理してくれるので、誰でもすぐにブログを始めることができます。
比較的安価で運用できる
レンタルサーバーの相場は月額1000円ほどです。提供会社によっては月額数100円から使えるものもあります。
他のサーバーの「専用サーバー」や「クラウドサーバー」に比べると非常に安価でブログを始められます。
また、提供会社によっては初期費用がかかからないレンタルサーバーもあるので、さらに運営費用を節約できます。
レンタルサーバー選びのポイント
最後に、失敗しないレンタルサーバー選びのポイントを6つ紹介します。
- 初期費用・月額料金
- ページ表示速度などのスペック
- WordPressサイト運営に便利な機能
- セキュリティ対策
- 管理ツールの使いやすさ
- サポートが充実しているか
1. 初期費用・月額料金
初期費用と月額料金はレンタルサーバーを選ぶ上で大事なポイントの一つです。
自分のブログ運営にかけられるコストとレンタルサーバーのサービスをどちらも踏まえた上で選ぶことが大切です。
2. 表示速度・処理速度
表示速度や処理速度などのスペックもレンタルサーバー選びで非常に重要です。
低スペックのレンタルサーバーを選んでしまうと「表示速度が遅い」「Google検索で上位表示されない」などのデメリットがあります。
レンタルサーバーを選ぶときは、スペックがしっかりしているか入念に確認しましょう。
3. WordPressサイト運営に便利な機能
レンタルサーバーは提供会社によってはWordPressサイト運営に便利な機能がそろっているものもあります。
このような機能がないと、初心者には環境設定が意外と難しいのでWordPressサイト運営に便利な機能がそろっているレンタルサーバーを選ぶようにしましょう。
- WordPress簡単インストール
- 独自ドメイン
- マルチドメイン対応 etc..
4. セキュリティ対策
レンタルサーバーのセキュリティは安全にブログを運営する上で非常に重要なポイントです。
できるだけ以下のようなセキュリティ機能が備わっているレンタルサーバーを選びましょう。
- 通信情報を暗号化するSSL機能
- WAF:Webアプリファイアウォール
- IDS/IPS:不正侵入検知・防御システム
- Web改ざん通知
- 国外IPアクセス制限
5. 管理ツールの使いやすさ
ブログ初心者にとって管理ツールの使いやすさも意外に重要です。
管理ツールとはサイトの設定や管理などを行うことができる機能のことです。
直感的操作ができることや、Wordpressとの互換性などを意識して、初心者でも使いやすいレンタルサーバーを選びましょう。
6. サポートが充実しているか
レンタルサーバーの設定や運用で分からないところが出てきたときのために、サポートが充実しているサービスを選ぶと安心ですね。
サポートには、「電話お問い合わせ」「メールお問い合わせ」「FAQ」「解説動画」など様々な種類があります。
もしものトラブルのときのために、できるだけサポートの多いレンタルサーバーを選ぶようにしましょう。
まとめ
本記事ではサーバーの仕組みと失敗しないレンタルサーバーの選び方を解説しました。
初心者がレンタルサーバーを選ぶときのポイントは以下の6点です。
- 初期費用・月額料金
- ページ表示速度などのスペック
- WordPressサイト運営に便利な機能
- セキュリティ対策
- 管理ツールの使いやすさ
- サポートが充実しているか
この記事を読んで実際にレンタルサーバーを選んでみてください。
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